「腰が痛いと思っていたら、最近は膝までつらくなってきた」
「膝をかばっていたら、腰痛が悪化した気がする」
整骨院には、このように腰痛と膝痛を同時に抱える方が数多く来院されます。
実はこの2つの症状、偶然一緒に起きているわけではありません。
腰痛と膝痛を同時に抱える人には、はっきりとした共通点があります。
この記事では、整骨院の視点から「なぜ腰と膝が同時に痛くなるのか」「見落とされがちな体の使い方」について詳しく解説します。
腰痛と膝痛は“別々の問題”ではない
痛みが出ている場所=原因とは限らない
腰が痛ければ腰が悪い、膝が痛ければ膝が悪い。
多くの方がそう考えがちですが、実際の体はもっと複雑です。
腰と膝は、
- 背骨
- 骨盤
- 股関節
を介して常につながりながら動いています。
そのため、どこか一部のバランスが崩れると、腰と膝の両方に影響が出ることは珍しくありません。
腰か膝、どちらかが“代わりに頑張っている”
整骨院でよく見られるのが、
- 腰の動きが悪く、膝が無理をしている
- 膝をかばう動きが続き、腰に負担が集中している
といった代償動作です。
この代償が長く続くことで、腰痛と膝痛が同時に慢性化していきます。
腰痛と膝痛を同時に抱える人の共通点
共通点① 骨盤と股関節がうまく使えていない
腰痛・膝痛の両方がある方に共通して多いのが、股関節の動きの悪さです。
- 座りっぱなしの生活
- 運動不足
- 加齢による柔軟性低下
これらが重なると、股関節がサボり、
本来分散されるはずの負担が腰と膝に集中します。
共通点② 立ち方・歩き方にクセがある
整骨院で動作をチェックすると、次のようなクセがよく見られます。
- 片脚に体重をかけて立つ
- 歩くときに足を引きずる
- 膝を伸ばしきったまま立つ
これらのクセは、腰にも膝にも同時にストレスを与えます。
なぜ腰痛があると膝も痛くなりやすいのか
腰の不安定さが膝に伝わる
腰痛があると、無意識に腰を守る動きが増えます。
すると、
- 骨盤の動きが制限される
- 股関節が使えなくなる
- 膝でバランスを取ろうとする
という流れが生まれます。
この状態では、膝は本来以上の役割を求められ、痛みにつながりやすくなります。
「腰は耐える、膝は動く」という誤解
腰痛のある方ほど、
「腰を動かさないようにして、膝だけで動こう」とする傾向があります。
しかし実際には、
腰・骨盤・股関節・膝は連動して動くべきです。
どこかを止めると、別の場所に無理がかかります。
逆に、膝痛が腰痛を悪化させるケース
膝をかばう歩き方が腰を壊す
膝が痛いと、
- 歩幅が小さくなる
- 体が左右に揺れる
- 腰をひねって進む
といった動きになりがちです。
この動きが続くと、腰への負担が蓄積し、腰痛が慢性化します。
膝痛が「体の土台」を不安定にする
膝は体重を支える重要な関節です。
膝痛があると、足元が不安定になり、上半身を腰で支えようとします。
結果として、
膝の問題が腰痛を引き起こすという逆の流れも起こります。
整骨院が重視する「腰と膝の間」
カギは“股関節とお尻”
腰痛と膝痛を同時に抱える方に共通して重要なのが、
- 股関節の可動性
- お尻の筋肉(殿筋群)の働き
です。
お尻の筋肉は、
- 骨盤を安定させる
- 体重を受け止める
- 歩行時の衝撃を吸収する
という役割を担っています。
ここがうまく使えないと、腰と膝の両方がダメージを受けます。
腰でも膝でもない場所が原因のことも
整骨院では、腰痛・膝痛があっても、
- 足首
- 太もも
- 背骨全体
まで含めて評価します。
痛い場所だけを見ていると、本当の原因を見逃すことが多いからです。
セルフケアで改善しにくい理由
腰痛体操・膝のストレッチだけでは足りない
腰痛体操や膝のストレッチを頑張っているのに改善しない場合、
- 正しく動かせていない
- 代償動作が残っている
- 動きのクセが変わっていない
といった問題が考えられます。
無意識の動作は自分で直しにくい
立ち方・歩き方・座り方は、ほとんどが無意識です。
そのため、自己流のケアでは腰痛と膝痛を同時に改善するのは難しいのが現実です。
整骨院が行う同時評価の重要性
腰と膝をセットで診る理由
整骨院では、
- 腰痛だけ
- 膝痛だけ
と分けて考えることはほとんどありません。
- どこで動きが止まっているか
- どこが頑張りすぎているか
- なぜ同時に痛みが出ているのか
を総合的に見ていきます。
同時に改善を目指すメリット
腰痛と膝痛を同時に考えることで、
- 再発しにくい
- 体の使い方が変わる
- 日常動作が楽になる
といったメリットが得られます。
こんな人は要注意
腰痛と膝痛が長引きやすい人の特徴
- どちらかをかばうクセがある
- 立つとすぐ疲れる
- 朝より夕方に痛みが強い
- 痛みの場所が日によって変わる
これらに当てはまる場合、体の連動不全が疑われます。
まとめ|腰痛と膝痛は「体の使い方」のサイン
腰痛と膝痛を同時に抱える人の多くは、
- 股関節や骨盤がうまく使えていない
- 体のどこかが代わりに頑張りすぎている
- 痛い場所だけをケアしている
という共通点があります。
- 腰痛と膝痛はつながっている
- 原因は痛みの場所とは限らない
- 全身のバランスを見ることが重要
「腰も膝もつらいけど、原因が分からない」
そんな方こそ、一度全身の動きと使い方をチェックしてみてください。


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