朝起きたとき、首や肩がガチガチに固まっていませんか?
実はその原因、「歯ぎしり」かもしれません。歯ぎしりは歯や顎の問題だけでなく、肩こりや頭痛、ひどいときにはめまいまで引き起こすことがあります。
本記事では、整骨院が見てきた「歯ぎしりと肩こりの関係性」と、肩こりを根本から解消するための整骨院での施術法やセルフケアを詳しく解説します。
歯ぎしりで肩こりが起こるのか?
歯ぎしりのメカニズムとは
歯ぎしり(ブラキシズム)は、睡眠中や無意識のうちに歯を強く噛みしめたり、擦り合わせたりする動作のことです。
特にストレスや緊張状態が続くと、顎の筋肉が過緊張を起こし、咬筋(こうきん)や側頭筋に強い負担がかかります。
このとき、顎から首・肩にかけて連動している筋肉群が硬直し、肩こりや首のハリを引き起こすのです。
顎と肩はつながっている?筋肉の関係
顎を動かす「咬筋」「側頭筋」「胸鎖乳突筋」は、首や肩の筋肉と直接つながるラインにあります。
つまり、歯ぎしりで顎に負担がかかると、
→ 首の筋肉
→ 肩の僧帽筋
→ 背中の肩甲骨まわりの筋群
と、次々に緊張が波及します。
結果として、肩こりや背中の重だるさを感じるようになるのです。
歯ぎしり×肩こりの悪循環とは?
肩こりが歯ぎしりを悪化させる理由
一見逆のようですが、肩こりが歯ぎしりを悪化させるケースもあります。
肩や首の筋肉が凝ることで頭の位置が前にズレ、顎関節に負担が増します。
この「ズレた頭部の位置」を支えるために、無意識に噛みしめる習慣がつき、歯ぎしりを繰り返すようになるのです。
つまり、
- 歯ぎしり → 肩こり
- 肩こり → 歯ぎしり
という負のスパイラルが起きやすいのです。
自律神経の乱れも原因のひとつ
歯ぎしりの背景には、ストレスや自律神経のバランスの乱れも関係しています。
ストレスが続くと交感神経が優位になり、筋肉が常に緊張状態に。
この状態で寝ても、身体がリラックスできず、歯ぎしりが止まりません。
その結果、肩こりや首こり、さらには頭痛や不眠といった不調が連鎖してしまうのです。
整骨院が行う歯ぎしり・肩こりへのアプローチ
① 顎・首・肩の筋バランスを整える
整骨院では、単に肩を揉むのではなく、顎関節まわりの筋肉の緊張も含めて施術します。
特に「胸鎖乳突筋」「側頭筋」「僧帽筋」「肩甲挙筋」などを緩めることで、顎から肩への負担の連鎖を断ち切ります。
さらに、姿勢の歪み(猫背・ストレートネック)を整えることで、歯ぎしりを起こしにくい頭部バランスを作るのがポイントです。
② 骨格・姿勢矯正で噛み合わせ負担を軽減
歯ぎしりを引き起こす要因のひとつに、「頭の位置のズレ」があります。
整骨院では骨格矯正やストレッチを通して、頸椎(けいつい)や肩甲骨の動きを改善します。
これにより、頭が自然な位置に戻り、顎関節への圧力が減少します。
結果として、噛みしめの回数が減り、肩こりの根本改善にもつながります。
③ 自律神経のケアも重視
整骨院の施術では、筋肉の緊張を取るだけでなく、呼吸のリズムを整えることで自律神経にもアプローチします。
深呼吸を促すような手技を加えることで、副交感神経が優位になり、自然とリラックスしやすい体に整っていきます。
自宅でできるセルフケアと肩こり解消法
H3:① 顎のストレッチ
- 口を軽く開けて、下顎を左右にゆっくりスライドさせます。
- 5回を1セットとして、1日2〜3セット行いましょう。
これにより、咬筋・側頭筋のこわばりをほぐし、歯ぎしりによる肩こりをやわらげます。
② 首・肩の筋肉リリース
- 首を左右にゆっくり倒し、深呼吸をしながら筋肉を伸ばします。
- 肩甲骨をゆっくり回して、肩まわりの血流を促進します。
デスクワーク中にこまめに行うことで、筋肉の硬直を防ぎ、肩こり予防につながります。
③ 寝る前のリラックス呼吸
寝る直前に、
「4秒吸って、8秒吐く」深呼吸を3〜5セット行いましょう。
これだけで副交感神経が働き、歯ぎしりや噛みしめの回数を減らす助けになります。
放置するとどうなる?歯ぎしりと肩こりのリスク
慢性頭痛・顎関節症の危険
歯ぎしりを放置すると、顎関節や筋肉に常に負荷がかかり、顎関節症を引き起こす恐れがあります。
また、肩こりが悪化して慢性的な頭痛や集中力低下を招くケースも少なくありません。
睡眠の質低下にも注意
歯ぎしりによる筋緊張や痛みは、深い眠りを妨げる要因になります。
質の悪い睡眠はさらに自律神経を乱し、肩こりや疲労感の悪循環に。
早めに整骨院で根本から整えることが大切です。
整骨院でのケアで“悪循環”を断ち切ろう
歯ぎしりと肩こりは、どちらか一方をケアしても改善しにくい「相互関係」にあります。
整骨院では、顎関節・首・肩・姿勢・自律神経のすべてにアプローチし、根本から体を整えます。
まとめ
- 歯ぎしりは肩こりや首こりの大きな原因となる
- 肩こりが歯ぎしりを悪化させる“悪循環”も起きやすい
- 整骨院では筋肉・骨格・自律神経の3方向からアプローチ
- 自宅では顎ストレッチや深呼吸でセルフケアを
- 放置せず、早めの施術で「軽くて楽な肩」を取り戻そう

コメント