「子どもの背中が曲がっている気がする」「自分の肩の高さが左右で違う」「これって側弯症?病院?整体?」──そんな疑問を抱えたまま、受診の一歩を踏み出せずにいる方は少なくありません。
この記事では、「側弯症 何科で診てもらえばいいのか?」「側弯症 整体はどんなことをするのか?」について、整骨院の視点からわかりやすく解説します。
それぞれの役割と違いを整理したうえで、整骨院でできること、そして得られる体の変化についても詳しくご紹介します。
そもそも側弯症とは?見逃されやすい初期サイン
側弯症は「背骨のゆがみ」だけではない
側弯症とは、背骨が左右に曲がりながらねじれてしまう状態を指します。真っすぐ立ったときに、正面や背後から見て背骨がS字やC字にカーブしているのが特徴です。
見た目に大きな左右差がなくても、次のようなサインが出ていたら要注意です。
- 肩の高さや骨盤の位置が左右で異なる
- 前屈した際に背中の片側が盛り上がる(肋骨隆起)
- 片足重心や猫背が慢性化している
- 靴の底の減り方に偏りがある
これらのサインに気づいたら、早めの受診・チェックが進行防止につながります。
側弯症は何科を受診すべき?病院の役割とは
側弯症は「整形外科」で診断される
「側弯症 何科」で検索する方が多いように、まずは整形外科での診察が基本です。整形外科では、レントゲン検査によって「コブ角(背骨の曲がりの角度)」を測定し、側弯症かどうか、またその進行度を客観的に判断します。
コブ角の目安は以下のとおりです:
- 10度未満:生理的範囲(治療不要)
- 10〜25度:軽度(経過観察や運動療法)
- 25〜40度:中等度(装具療法検討)
- 40度以上:重度(手術対象になる可能性)
整形外科で受けられる治療
整形外科では、以下のような医療的アプローチが中心です。
- レントゲン・MRIなどの画像診断
- 装具療法(側弯矯正用のコルセット)
- 重度の場合の手術対応
- 定期的な経過観察
診断・装具療法・手術判断という面では、整形外科の受診は避けて通れません。
側弯症整体とは?整骨院の視点でのアプローチ
「側弯症 整体」は診断ではなく“身体の使い方”の改善
整骨院や整体院で行う「側弯症整体」は、医療的な診断ではなく、筋肉のアンバランスや体の使い方を整えるケアを中心としています。
特に整骨院では、国家資格(柔道整復師)を持つ施術者が、以下のような検査と施術を行います。
- 姿勢・骨盤・肩甲骨・背骨のアライメントチェック
- 筋肉の緊張バランスの確認
- 関節の可動域検査
- 日常動作のクセの評価
これにより、目に見えない「使い方のゆがみ」を早期に見つけ、整える施術を提供します。
整骨院での施術内容とは?
整骨院での「側弯症整体」では、以下のような施術が行われます。
- 背骨・骨盤のバランスを調整する矯正施術
- 肋骨・肩甲骨周囲の筋肉を緩める手技
- 呼吸を深くするための胸郭アプローチ
- 姿勢筋の強化トレーニングやストレッチ指導
- 日常生活での座り方・歩き方のアドバイス
これらにより、側弯の進行予防や肩こり・腰痛・呼吸の浅さなどの症状軽減につながります。
「整形外科」と「整骨院」の違いと併用のすすめ
整形外科と整骨院の役割を整理
項目 | 整形外科 | 整骨院・整体 |
---|---|---|
主な目的 | 診断・治療方針決定 | 筋肉・骨格バランスの調整 |
実施内容 | レントゲン・装具療法・手術 | 手技療法・ストレッチ・生活指導 |
必要資格 | 医師(国家資格) | 柔道整復師(国家資格)など |
メリット | 医学的根拠に基づく治療 | 体の使い方の癖を直接改善できる |
どちらか一方に偏るのではなく、整形外科で診断+整骨院で日常ケアという併用が、より効果的です。
整骨院に通うのはどんなとき?
- 医師に「経過観察」と言われたが、進行が心配
- 装具療法中で、体のバランスが気になる
- 肩こり・腰痛・呼吸の浅さなどがつらい
- 日常的な姿勢の改善をしたい
- 手術は避けたいが、何か対処したい
こうしたケースでは、整骨院での側弯症整体が役立ちます。
整骨院で得られる“変化”とは?
見た目だけじゃない!体の内側にも変化が
側弯症整体では、以下のような体の変化が期待できます:
- 肩や骨盤の高さのバランスが整う
- 呼吸が深くなり、疲れにくくなる
- 姿勢改善によって集中力・運動パフォーマンス向上
- 肋骨の動きが良くなり、圧迫感や背部痛が軽減
- 背骨のねじれに対抗する筋肉の働きが活性化
もちろん、側弯症そのものを「治す」わけではありませんが、進行を抑える・見た目の変化を減らす・日常生活の負担を軽減するという面で大きな変化をもたらします。
よくある質問Q&A:初めての方へ
Q. レントゲンは必要?
A. 整骨院ではレントゲンは撮れませんが、整形外科での診断がない場合でも姿勢バランスや筋肉の左右差のチェックは可能です。必要に応じて整形外科の受診もご案内します。
Q. 側弯症は整体で改善しますか?
A. 背骨そのもののカーブは大きく変えられませんが、体の使い方・姿勢・筋肉バランスの調整で日常の不快感や見た目の差を軽減することは可能です。
Q. 子どもでも施術できますか?
A. もちろん可能です。成長期の体に合わせたソフトで安全な施術を行い、将来的な進行予防にもつながります。
診断は整形外科、ケアは整骨院という選択肢
「何科に行けばいいのか分からない」「整体は効果があるのか不安」──そんなときは、まず整形外科で診断を受け、必要に応じて整骨院での日常ケアを検討するのがベストです。
側弯症は、“放っておいても大丈夫”なものではありません。
一人ひとりの体の状態に合わせた早期ケアと、継続的な体づくりが、将来の自分を守る第一歩になります。
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