「肩の関節が痛い」「肩甲骨の左側が痛い」と感じた経験は、多くの方に共通する症状です。
しかし、肩関節や肩甲骨の痛みは、放置すると慢性化や可動域制限につながる可能性があります。
この記事では整骨院の視点から、
- 肩関節・肩甲骨痛の原因とメカニズム
- 右肩・左肩の痛みの違い
- 自宅でできる応急対処法
- 整骨院での評価と施術プラン
を詳しく解説します。
目次
肩関節と肩甲骨の構造を知る
肩関節の基本構造
肩関節は可動域の広い関節である反面、安定性が弱い関節です。
- 上腕骨(腕の骨)
- 肩甲骨
- 鎖骨
これらの骨が連動して動きます。
周囲の筋肉・腱・靭帯が肩関節を支えています。
これらのバランスが崩れると、違和感や痛みとして現れることがあります。
肩甲骨の役割
肩甲骨は「肩の土台」とも言われ、肩関節の動きを支えています。
- 左肩甲骨の痛みは、筋肉の緊張や姿勢の偏りから起こることが多い
- 肩甲骨と背骨の間の痛みは、肩関節だけでなく胸椎や肩甲骨周囲筋の影響を受ける
肩関節が痛いときに考えられる原因
急性の外傷
- 転倒やスポーツによる肩関節捻挫
- 肩を強く打った際の関節や筋肉の損傷
慢性的な負担
- デスクワークやスマホ使用による猫背姿勢
- 肩甲骨の動きが制限されて肩関節に負担が集中
- 筋肉の硬直による動作制限
炎症や腱板損傷
- 腱板(ローテーターカフ)の損傷や炎症
- 肩峰下滑液包炎(インピンジメント症候群)
右肩と左肩の痛みの見分け方
利き腕による負担の差
右利きの人は右肩に、左利きの人は左肩に負担がかかりやすい傾向があります。
肩甲骨周囲の筋肉の左右差も痛みに影響します。
左右差でわかる痛みの種類
- 左肩甲骨の痛み
- 姿勢の偏りやデスクワークによる筋肉の硬さ
- 胸椎や肩甲骨周囲筋の問題
- 右肩の痛み
- 利き腕の過度な使用
- 腱板や靭帯の損傷
整骨院での評価ポイント
- 肩関節の可動域チェック
- 肩甲骨の動きの左右差
- 筋肉の張りや硬さの確認
肩関節・肩甲骨痛のセルフチェック方法
可動域の確認
- 腕を前方に上げて水平まで上がるか
- 腕を外側に回して痛みが出るか
痛みの位置を特定
- 肩の関節が痛いのか
- 肩甲骨の内側か背中か
日常生活での動作確認
- 物を持ち上げたとき
- パソコン操作やスマホ操作時
- 寝返りや寝起きでの痛み
自宅でできる応急対処法
痛みが強い場合の安静
- 無理に動かさず安静に
- 冷却で炎症を抑える(15分程度)
軽めのストレッチ
- 肩甲骨を寄せる運動
- 肩を回す軽い運動
- 痛みが強い場合は中止
姿勢改善の意識
- デスクワークで背筋を伸ばす
- 肩を前に出さない
- スマホやPCの位置を目線に近づける
整骨院での評価と施術
筋肉と関節の状態チェック
- 肩関節・肩甲骨周囲の筋肉の硬さや張りを確認
- 可動域の制限や左右差を評価
施術プラン
- 手技療法・筋膜リリースで筋肉をほぐす
- 関節調整で肩関節・肩甲骨の動きを改善
- 再発予防のための姿勢指導や運動指導
早期評価のメリット
- 痛みの慢性化を防ぐ
- 肩関節や肩甲骨の可動域制限を防ぐ
- 日常生活の動作が楽になる
まとめ
- 肩の関節痛や肩甲骨痛は放置すると慢性化する可能性あり
- 右肩と左肩の痛みの原因は使い方や筋肉の左右差によることが多い
- 自宅での軽いストレッチや姿勢改善は有効だが、痛みが続く場合は整骨院で評価が必要
- 整骨院では筋肉・関節・神経の連動を見ながら、再発防止まで含めた施術が可能
肩や肩甲骨の違和感を感じたら、早めの評価と適切なケアが重要です。
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