「肩甲骨と背骨の間が痛い」「肩甲骨を動かすとゴリゴリ音がする」――
こうした症状は、デスクワークやスマホ操作など日常生活の姿勢の影響で起こることが多いです。
しかし、痛みや音の原因を正しく理解せずに放置すると、慢性的な肩こりや背中の痛み、最悪の場合は神経症状に発展することもあります。
本記事では、整骨院の視点から、
- 肩甲骨と背骨の間が痛くなる原因
- 肩甲骨ゴリゴリ音が意味すること
- 自宅でできる予防やセルフケア
- 整骨院での施術と改善ポイント
を詳しく解説します。
目次
肩甲骨と背骨の間が痛い原因
筋肉の緊張と疲労
肩甲骨と背骨の間には、僧帽筋・菱形筋などの深層筋が存在します。
長時間のデスクワークや前傾姿勢はこれらの筋肉に負荷をかけ、血流が滞り痛みやこりとして現れます。
関節の動きの制限
肩甲骨と背骨の関節(肩甲胸郭関節、胸椎周囲の関節)が硬くなると、動かすたびに痛みや違和感が出やすくなります。
姿勢の影響
猫背や前肩の姿勢は肩甲骨を引き下げ、背骨周囲の筋肉に不自然な負荷をかけます。
この姿勢が慢性化すると、肩甲骨と背骨の間の痛みが長引く原因になります。
肩甲骨ゴリゴリ音の正体
音が出る仕組み
肩甲骨ゴリゴリ音は、筋肉や腱、関節が滑らかに動かず摩擦やズレが起こることで生じます。
多くの場合、関節や肩甲骨周囲の筋膜の硬さが原因です。
ゴリゴリ音の種類とリスク
- 軽く鳴る程度:血流不足や筋膜の硬さによる正常範囲
- 強く痛みを伴うゴリゴリ音:関節の炎症や肩甲骨周囲の筋損傷、神経圧迫の可能性
- 痛みを伴う場合はセルフケアでは改善が難しく、整骨院での評価が必要です。
肩甲骨と背骨の間の痛み・ゴリゴリ音の見分け方
軽度の場合
- 肩を動かすと軽く音がする
- 動かした後は痛みが軽減
- 日常生活に支障は少ない
要注意の場合
- 音と同時に痛みやしびれがある
- 肩や腕に力が入りにくい
- 長時間続く痛みや違和感
自宅でできる予防・セルフケア
肩甲骨周囲のストレッチ
- 背中で手を組んで肩甲骨を寄せる
- 肩を回す簡単な運動
- 深層筋をほぐすことで血流改善
姿勢改善
- デスクワーク時の肩甲骨を引く意識
- 画面の高さを目線に合わせる
- 長時間同じ姿勢を避け、こまめに動く
温め・筋膜リリース
- 入浴やホットパックで筋肉を温める
- テニスボールや筋膜ローラーで肩甲骨周囲をほぐす
整骨院での施術アプローチ
筋肉・関節の調整
- 肩甲骨周囲の僧帽筋・菱形筋などをほぐし血流を改善
- 胸椎・肩甲胸郭関節の動きを整え、可動域を回復
神経・腱へのアプローチ
- 圧迫される神経や腱の緊張を緩め、痛みや違和感を軽減
- ゴリゴリ音の原因となる筋膜や関節の滑走性を改善
日常生活・セルフケア指導
- 正しい姿勢や肩甲骨の使い方の指導
- 自宅でのストレッチ・温め・筋膜リリース方法
- 再発予防と肩甲骨可動域の維持
受診を検討すべきサイン
- 肩甲骨を動かすと強い痛みやゴリゴリ音がする
- 腕や手にしびれや力が入りにくい
- 痛みが長引く、日常生活に支障がある
- ゴリゴリ音に伴い炎症や腫れが見られる
こうした症状がある場合は、早期に整骨院や整形外科で評価を受けることが重要です。
まとめ
- 肩甲骨と背骨の間の痛みは、筋肉・関節・姿勢の影響が大きい
- 肩甲骨ゴリゴリ音は軽度の場合は問題ないこともあるが、痛みを伴う場合は注意が必要
- 自宅でのストレッチや姿勢改善で予防可能
- 症状が強い場合は整骨院での施術が効果的で、再発予防にもつながる
肩甲骨と背骨の間の痛みやゴリゴリ音を正しく理解し、早めに対処することで、慢性的な肩こりや背中の不調を防ぎ、快適な生活を取り戻すことができます。
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