「肩こりをケアしているのに、背中の張りだけがなかなか取れない」
「マッサージを受けても、数日すると背中が重だるくなる」
このような悩みで来院される方は、整骨院では決して少なくありません。
多くの方が「背中の張り=肩こりが原因」と考えがちですが、実はそれだけでは説明できないケースが非常に多いのです。
この記事では、整骨院の視点から
背中の張りと肩こりが同時に起こる“連動不調”の正体と、
なぜ肩だけをケアしても改善しにくいのかを詳しく解説していきます。
背中の張り=肩こり、と思い込んでいませんか?
肩こりを治しても背中が楽にならない理由
一般的に、肩こりというと「首〜肩の筋肉が硬くなる状態」をイメージします。
確かに、僧帽筋や肩甲挙筋の緊張は背中の張りにも関係します。
しかし整骨院で身体を全体的に診ていくと、
- 肩の筋肉はそこまで硬くない
- 肩こりは軽いのに、背中の張りが強い
- 肩をほぐしても背中の違和感が残る
といったケースが非常に多く見られます。
これは、背中の張りの原因が肩そのものにないことを意味しています。
「張り」と「こり」は別の反応
肩こりは、主に局所的な筋緊張や血流低下が中心です。
一方で背中の張りは、
- 動きにくさ
- 広い範囲の重だるさ
- 姿勢を変えても抜けない違和感
といった特徴があり、身体全体の使い方の乱れから生じることが多いのです。
ここを見誤ると、「肩こりを取れば背中も楽になる」という考えに縛られてしまいます。
整骨院が考える「背中の張り」の本当の正体
背中は“結果が出やすい場所”
背中は、首・肩・骨盤・股関節といった複数の部位から影響を受ける、
いわば負担の集積地のような場所です。
そのため、
- 原因は別の場所
- つらさだけが背中に出ている
という状態が非常に起こりやすいのです。
肩こりが原因に見えて、実は違うケース
整骨院でよく見られるのが、次のようなパターンです。
・肩が動かないから背中が張る
→ 実際は「背中が動かないから肩が頑張っている」
・肩こりがひどいから背中が重い
→ 実際は「骨盤や体幹が使えず、背中で姿勢を支えている」
つまり、肩こりは原因ではなく結果になっていることも多いのです。
背中の張りと肩こりを同時に引き起こす“連動不調”
① 背骨の動きが止まっている
背中の張りが強い方に共通するのが、背骨の柔軟性低下です。
- 胸椎が動かない
- 体をひねれない
- 呼吸が浅い
こうした状態になると、背中の筋肉が常に緊張し続けます。
その結果、肩や首まで引っ張られ、肩こりが慢性化します。
② 肩甲骨が「動く場所」を失っている
肩甲骨は本来、背中の上を滑るように自由に動く構造です。
しかし、
- 猫背
- 巻き肩
- デスクワーク中心の生活
が続くと、肩甲骨が背中に張り付いたような状態になります。
このとき起こるのが、
- 背中の張り
- 肩こり
- 首の重さ
の同時発生です。
③ 骨盤と背中の連動が切れている
整骨院では、骨盤と背中の関係を非常に重視します。
骨盤が前後に傾きすぎると、
- 背中が常に緊張
- 肩が前に引き出される
- 肩こりが抜けにくい
といった連動不調が起こります。
この場合、いくら肩をほぐしても、
土台である骨盤が変わらなければ再発してしまいます。
なぜマッサージやストレッチで改善しにくいのか
表面だけ緩めても、使い方は変わらない
背中の張りや肩こりに対して、
- マッサージ
- ストレッチ
- 湿布
を行う方は多いでしょう。
これらは一時的に楽になりますが、
身体の使い方そのものが変わらなければ、張りは戻ってきます。
「原因」と「つらい場所」がズレている
背中が張っているから背中を揉む。
肩がこっているから肩を回す。
これは間違いではありませんが、
整骨院ではさらに一歩踏み込んで、
- なぜそこが頑張らされているのか
- 代わりに働いていない場所はどこか
を評価します。
整骨院が行う“連動”を整える施術とは
① 背中だけを見ない全身評価
整骨院では、背中の張りがあっても、
- 骨盤の傾き
- 股関節の動き
- 肩甲骨の可動性
- 首と背中の連動
を総合的にチェックします。
これにより、
肩こりと背中の張りを同時に生む根本原因を見極めます。
② 動かない関節を優先的に調整
張っている筋肉は、
多くの場合「動けない関節を補っているだけ」です。
そのため整骨院では、
- 背骨の動き
- 骨盤と背中の連動
- 肩甲骨の滑走
といった本来動くべき場所を優先的に整えます。
③ 肩が頑張らなくていい身体へ
連動が回復すると、
- 背中の張りが自然に抜ける
- 肩こりが戻りにくくなる
- 姿勢が楽に保てる
といった変化が出てきます。
「肩を揉まれていないのに楽になった」
と驚かれる方も少なくありません。
背中の張り・肩こりで悩む人ほど整骨院の視点が重要
こんな方は要注意
- 肩こりを治療しても背中が残る
- 背中の張りが慢性化している
- 姿勢を意識しても楽にならない
- 年々、肩と背中が重くなる
これらに当てはまる場合、
部分的なケアだけでは限界が来ている可能性があります。
まとめ|背中の張りの原因は「肩こりだけ」ではない
背中の張りと肩こりは、
単独ではなく身体全体の連動不調として現れる症状です。
- 肩こり=原因とは限らない
- 背中は負担が集まりやすい場所
- 骨盤・背骨・肩甲骨の連動がカギ
整骨院では、
「つらい場所」ではなく「崩れている流れ」を整えることで、
背中の張りと肩こりの根本改善を目指します。
もし、何をしても背中の張りが取れないと感じているなら、
一度全身の連動という視点で身体を見直してみてください。
あなたの不調は、
思っている場所とは違うところに原因があるかもしれません。


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