「腰痛がなかなか良くならない」
「マッサージやストレッチをしても、すぐ腰がつらくなる」
このような悩みを抱えて整骨院に来院される方を検査すると、
多くの方に共通して見られるのが “お尻の硬さ” です。
腰痛というと「腰そのものが悪い」と考えがちですが、
実は腰痛が長引く人ほど、腰ではなくお尻が硬くなっているケースが非常に多いのです。
この記事では、整骨院の視点から
なぜお尻がかたいと腰痛が治りにくいのか
お尻と腰がどのようにつながっているのか
をわかりやすく解説します。
腰痛が治らない人に共通する特徴とは
腰を触っても原因が見つからない腰痛
慢性的な腰痛の方の中には、
- レントゲンで異常なし
- 湿布や痛み止めが効かない
- マッサージしてもすぐ戻る
といったケースが少なくありません。
整骨院で身体全体をチェックすると、
腰自体よりも お尻の筋肉が極端に硬く、動いていない ことがよくあります。
お尻が硬い=腰が代わりに頑張っている状態
本来、体を支えたり動かしたりする際には、
- お尻(殿筋)
- 股関節
- 太もも
といった大きな筋肉が主に働きます。
しかし、お尻がかたい状態になると、
これらの筋肉がうまく使えず、腰が代わりに動こうとするようになります。
この状態が続くことで、腰に負担が集中し、
腰痛が慢性化・長期化しやすくなるのです。
お尻の筋肉は腰痛とどう関係しているのか
腰とお尻は筋肉で直接つながっている
腰とお尻は、骨盤を介して多くの筋肉でつながっています。
- 大殿筋
- 中殿筋
- 梨状筋
これらの筋肉が硬くなると、
- 骨盤の動きが悪くなる
- 股関節の可動域が狭くなる
- 腰椎の動きが制限される
といった影響が出ます。
つまり、お尻がかたい状態=腰が自由に動けない状態なのです。
お尻がかたい人ほど腰に負担が集中する理由
立ち上がる・歩く・かがむといった動作では、
本来お尻と股関節が主役になります。
しかし、お尻がかたい人は、
- 立ち上がるときに腰を反らす
- 歩行時に腰を左右に振る
- 前かがみで腰だけを使う
といった動きになりやすく、
腰だけで動作をこなすクセがついてしまいます。
これが、腰痛がなかなか改善しない大きな理由です。
なぜマッサージやストレッチだけでは腰痛が戻るのか
腰だけをケアしても根本は変わらない
腰痛があると、多くの方が
- 腰を揉む
- 腰を温める
- 腰のストレッチをする
といったケアを行います。
もちろん一時的には楽になりますが、
お尻の硬さが残ったままでは、腰への負担構造は変わりません。
結果として、
「良くなったと思ったら、また痛い」
という状態を繰り返してしまいます。
お尻の硬さは自覚しにくい
厄介なのは、お尻の硬さは自分では気づきにくいことです。
- 押されて初めて痛みに気づく
- ストレッチしても伸びている感じがしない
- 腰ばかりが張っている感覚になる
そのため、腰ばかりをケアし続けてしまい、
お尻へのアプローチが抜け落ちてしまうケースが多いのです。
整骨院が「腰痛=お尻を見る」理由
腰痛の根本原因は動きの連動不全
整骨院では、腰痛を
「腰が悪い」
ではなく
「体の連動が崩れている結果」
として捉えます。
その中でも、お尻は
- 骨盤を安定させる
- 股関節をスムーズに動かす
- 腰への負担を分散する
という重要な役割を担っています。
お尻が使えるようになると腰が楽になる
お尻の硬さが取れ、正しく使えるようになると、
- 立ち上がりが楽
- 歩いても腰が重くならない
- 長時間座っても腰がつらくなりにくい
といった変化を感じる方が多くいます。
これは、腰が頑張らなくても良い体の状態に近づいている証拠です。
腰痛が治りにくい人がチェックすべきポイント
こんな人は「お尻が原因」の可能性大
- 腰痛を繰り返している
- 朝より夕方の方が腰がつらい
- 立ち上がりや歩き始めで痛む
- 腰を揉んでも改善しない
これらに当てはまる方は、
腰よりもお尻がかたい可能性を疑ってみてください。
まとめ|腰痛改善のカギは「お尻」にある
腰痛が治りにくい人ほど、
- 腰ばかりを気にしている
- お尻の硬さに気づいていない
という共通点があります。
しかし実際には、
お尻が硬いことで腰に負担が集中し、腰痛が慢性化しているケースが非常に多いのです。
「腰を治しているのに良くならない」
「もう年だから仕方ないと思っている」
そんな方こそ、お尻から体を見直す視点が必要です。
整骨院では、痛みの出ている場所だけでなく、
その原因となる“動きの土台”から整えていきます。


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