「首の後ろが痛い」その首こり、放置していませんか?
首の後ろに感じる重だるさや鈍痛…。
一時的な疲れと放置してしまう方は多いですが、実はその首こり後ろの痛みが、慢性化や頭痛・肩こり、さらには自律神経の乱れにつながるケースも少なくありません。
整骨院で施術を行っていると、
「マッサージで首をほぐしても、すぐにまた痛くなる」
「首の後ろから背中にかけて張りが取れない」
といった声が多く聞かれます。
この記事では、首こり後ろの痛みの原因、整体でのアプローチ、自分でほぐす前にチェックすべきポイントを、院長の経験から解説します。
首こり後ろの痛みが起きる原因
① 姿勢の崩れ(ストレートネック・猫背)
スマホやPC作業で頭が前に出た姿勢が続くと、
首の後ろの筋肉(僧帽筋上部・頭板状筋・頚半棘筋など)が常に引っ張られ、負担がかかります。
この状態を放置すると「ストレートネック」になり、首こり後ろの痛みが慢性化します。
② 筋肉の過緊張と血流不足
首こりは筋肉の緊張によって血管が圧迫され、血流が滞ります。
特に首の後ろは太い筋肉が重なっており、一度硬くなると自然に柔らかく戻りにくい特徴があります。
③ 噛みしめや歯ぎしりの影響
夜間の歯ぎしりや日中の食いしばりは、顎から後頭部につながる筋肉を緊張させ、首の後ろにも痛みを波及させます。
④ 精神的ストレス
ストレスは交感神経を優位にし、筋肉の緊張状態を長引かせます。
「肩に力が入る」状態が続くことで、首こり後ろの痛みが強まります。
整体で行う首こり後ろへのアプローチ
整体の目的は、痛みを取るだけでなく、首こりが再発しにくい状態をつくることです。
① 深層筋の緩和
表面だけをほぐしても効果は一時的。
整体では首の後ろ深くにある頭板状筋や多裂筋にアプローチし、根本から柔らかさを取り戻します。
② 頸椎(首の骨)のアライメント調整
首こり後ろの筋肉は、骨の位置が少しずれるだけでも緊張します。
整体では頸椎を正しい位置に戻し、筋肉の負担を軽減します。
③ 肩甲骨・背中との連動改善
首だけではなく、肩甲骨や胸椎の動きが硬いと首後ろに負担が集中します。
肩甲骨を動かしやすくする施術で、首こり改善効果が高まります。
④ 自律神経の調整
首の後ろには自律神経に関わるポイントがあります。
整体で血流と神経の流れを整えると、全身の緊張も和らぎます。
首こり後ろを「自分でほぐす」前のチェックポイント
首のセルフマッサージは有効ですが、状態によっては逆効果になることもあります。
以下のポイントを確認してから行いましょう。
チェック1|しびれやめまいがあるか
- 首こり後ろの痛みと一緒に腕のしびれやめまいがある場合、神経圧迫や血流障害の可能性があります。
- 自己判断で強くほぐすのは避け、早めに医療機関か整体院へ。
チェック2|炎症や急な痛みはないか
- 急に首をひねって痛くなった場合や熱感がある場合は炎症の可能性があり、マッサージは悪化要因になります。
チェック3|姿勢のクセを理解しているか
- マッサージ後もすぐに首こりが戻る方は、根本原因である姿勢の改善が必要です。
安全にできる首こり後ろセルフケア
ストレッチ
- 後頭部伸ばしストレッチ
両手で後頭部を軽く押さえ、首を前に倒す。20秒キープ。 - 側屈ストレッチ
片手で頭を横に倒し、首の横〜後ろを伸ばす。左右各20秒。
温熱ケア
- 蒸しタオルを首後ろに当て、血流を促進。
- 寒い季節やデスクワーク後に効果的。
肩甲骨ほぐし
- 両肩を大きく後ろ回しして肩甲骨を寄せる。
- 1日5〜10回で首の後ろの筋肉負担を軽減。
整体とセルフケアの併用がベスト
- 整体で深層筋と骨格を整える
- 日常でストレッチや温熱ケアを続ける
- 長時間同じ姿勢を避ける
この組み合わせで、首こり後ろの痛みは改善しやすく、再発も防ぎやすくなります。
首こり後ろの痛みは早めの整体で根本改善
- 首こり後ろは姿勢・筋肉・ストレスが複合的に関与
- 整体は深層筋・骨格・自律神経にアプローチできる
- 自分でほぐす前に危険サインをチェック
- セルフケア+整体で根本改善と予防が可能
首こり後ろの痛みは放置せず、早めに適切なケアを行うことが健康への近道です。
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