「肩こりも腰痛もあるし、最近は膝まで違和感がある」
このような全身の不調を訴える方は、実は整骨院では珍しくありません。
しかし多くの方が、
- 肩は肩
- 腰は腰
- 膝は膝
と部位ごとに切り離して考えてしまうことで、なかなか改善しない状態に陥っています。
本記事では、なぜ整骨院では肩・腰・膝を同時に診るのか、そして肩こりや腰痛が慢性化する本当の理由を、体の構造から分かりやすく解説します。
肩こり・腰痛が「全身症状」になっている人の共通点
局所ケアだけでは限界がある理由
肩こりや腰痛に対して、
- マッサージ
- 湿布
- ストレッチ
を行っても、その場は楽になるのにすぐ戻るという経験はありませんか?
これは不調の原因が、
👉 痛い場所そのものではない
ケースが多いためです。
体は本来、全身が連動して動く構造になっています。
一部分だけに負担が集中している場合、そこには必ず別の部位の機能低下が隠れています。
「肩こり+腰痛+膝違和感」は連動サイン
実際の臨床では、
- 肩こりが強い人ほど、骨盤が不安定
- 腰痛が長引く人ほど、膝の使い方が崩れている
- 膝をかばうことで、腰・肩へ負担が連鎖
といった負担のドミノ倒しが起きています。
なぜ整骨院では肩・腰・膝を同時に診るのか?
理由① 骨格は一本のラインでつながっている
頭から足までを支える骨格は、
背骨 → 骨盤 → 股関節 → 膝 → 足
という一本のラインで構成されています。
このラインのどこかが崩れると、他の部位が代償的に頑張るため、
- 肩こり
- 腰痛
- 膝の痛み
が同時、または交互に出現します。
理由② 筋肉と筋膜は全身で連動している
筋肉は単体で働いているわけではなく、筋膜という膜を介して全身につながっています。
例えば、
- お尻の筋肉が硬い
- 太もも裏が使えていない
この状態が続くと、骨盤が安定せず、
👉 腰 → 背中 → 肩へと緊張が伝わります。
結果として、肩こりと腰痛がセットで悪化するのです。
肩こりが強い人ほど見逃されやすい下半身の問題
肩だけ揉んでも改善しない理由
肩こりがひどい方ほど、
「肩をほぐせば治る」
と思いがちですが、実際には肩は被害者であることが少なくありません。
原因として多いのが、
- 骨盤の前後傾バランスの乱れ
- 股関節の可動域低下
- 膝の伸びきらない立ち方
これらが積み重なり、結果として肩周囲に緊張が集中します。
姿勢を支えるのは肩ではなく“下”の安定
正しい姿勢は、
肩で作るものではなく、下半身で支えるものです。
下が不安定なまま姿勢を意識すると、
- 無理に胸を張る
- 肩を引きすぎる
など、かえって肩こりを悪化させるケースもあります。
腰痛と膝痛が同時に出る人の体の使い方
腰痛がある人ほど膝を固めている
腰に痛みがあると、人は無意識に
- 膝を曲げたまま立つ
- 片脚に体重を乗せる
といった動作を選びがちです。
この状態が続くと、膝に負担が集中し、
👉 腰痛+膝痛のセット症状
が完成します。
膝は「衝撃吸収装置」
膝は本来、
- 歩行
- 立ち上がり
- 階段
の際に衝撃を吸収する役割を担っています。
しかし股関節や骨盤が硬いと、膝が過剰に働かされ、結果的に痛みが出やすくなります。
整骨院が行う「全身評価」とは何を診ているのか
① 立ち姿勢・重心位置
- 頭の位置
- 肩の高さ
- 骨盤の傾き
- 膝の伸び具合
を総合的にチェックします。
② 動作時の連動性
- 歩行
- しゃがみ動作
- 立ち上がり
など、動いている時の癖こそ重要です。
③ 筋肉の使われ方
痛い場所ではなく、
「使えていない筋肉」
を見つけることが、肩こり・腰痛改善の近道になります。
肩こり・腰痛を繰り返さないために必要な考え方
「部分」ではなく「全体」を診る
肩こりも腰痛も、単独で起こることは少なく、
全身バランスの崩れの結果として現れます。
痛みが出ている場所=原因とは限らない
整骨院では、
- なぜそこに負担が集中したのか
- どこがサボっているのか
を重視し、再発しにくい体づくりを目指します。
まとめ|全身がつらい人ほど整骨院の全体視点が必要
- 肩こり・腰痛・膝痛は別々の問題ではない
- 骨格・筋膜・動作はすべて連動している
- 一部だけのケアでは限界がある
もし、
「肩も腰も膝もつらい」
「どこに行ってもスッキリしない」
そう感じているなら、それは体からのサインかもしれません。
整骨院では、痛みのある場所だけでなく、
体全体のつながりを診ることで、根本改善を目指します。


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