整骨院が教える“ぎっくり腰の正しい姿勢”
ぎっくり腰になると「動くのもツラい」「座ると余計に痛い」と多くの方が感じます。
しかし実は、ぎっくり腰は“座り方”だけでも痛みの出方が大きく変わることをご存じでしょうか?
本記事では整骨院の視点から、
ぎっくり腰にとって楽な座り方・避けたい姿勢・整体で改善できる理由
をわかりやすく解説します。
ぎっくり腰は“姿勢”で悪化も改善もする
ぎっくり腰は、急激に腰の筋肉・靭帯・関節に負担がかかり炎症が起きている状態です。
そのため、負担のかからない姿勢を作れるかどうかで回復スピードが大きく変わります。
特に「座る姿勢」は腰に体重の7〜8割がのるため、立っている時より負担が大きくなりがちです。
間違った座り方は“炎症を押しつぶす”
以下のような座り方は、ぎっくり腰の悪化を招きます。
- 背中が丸まった猫背姿勢
- お尻が前に滑り、腰が寝ている姿勢
- あぐら・横座り・足を組む
- ソファなど柔らかい座面
これらは 腰椎が後ろに倒れ、炎症部位を押しつぶす 力が働きます。
結果的に、痛みが強くなり動けなくなるケースも少なくありません。
正しい“楽な座り方”は腰を立てることがポイント
では、ぎっくり腰にとって「楽な座り方」とはどんな姿勢なのでしょうか?
結論は以下の3点です。
- 骨盤を立てる
- 背もたれを使い、90〜110°の角度で支える
- 膝の高さを腰より少し高めにする
この3つを守るだけで、炎症部位にかかる圧が減り、痛みが軽くなります。
ぎっくり腰の“楽な座り方”を整骨院が具体的に解説
ここでは、多くの患者様が「これなら座れる!」と実感した実践しやすい座り方を解説します。
① まずは“タオル1つ”で骨盤を立てる
ぎっくり腰の座り痛みを軽減する最も簡単な方法が、
タオルをお尻の後ろに敷くことです。
●やり方
- バスタオルを3つ折りにして丸める
- 椅子に深く座り、お尻の後ろ1/3にタオルを置く
- 骨盤が自然に立ち、腰が前に丸まりにくくなる
●ポイント
- クッションよりタオルの方が高さの調整がしやすい
- 無理に背筋を伸ばす必要がなく“ラクに”正しい姿勢になる
ぎっくり腰 楽な座り方として整骨院でも非常におすすめの方法です。
② 腰を守る座り角度=「90〜110°」
背中を垂直にすると腰には負担がかかりやすくなります。
実は、少し後ろ(約110°)に傾けた方が腰椎への圧が減ることがわかっています。
●おすすめの姿勢
- 背もたれに寄りかかる
- 少しだけ後傾し、肩と腰の力を抜く
- 反り腰にならないよう、タオルで調整
長時間座る場合は必須のポイントです。
③ 膝は腰より少し高くする
ぎっくり腰の時は、膝の位置が腰より低くなると腰椎が丸まるため痛みが出やすくなります。
●改善方法
- 足元に台や雑誌を置いて高さを調整
- 車のシートは座面を少し低く、膝が上がるようにセット
膝が上がるだけで、腰の力みがスッと抜けて座るのが楽になります。
④ 車・床・ソファで座るときの注意点
●車
- シートの角度を軽く倒す
- 腰にタオルを当てる
- 振動で悪化しやすいため長距離は休憩必須
●床
- 正座より“あぐら+クッション”が負担が少ない
- 横座りは骨盤が歪むためNG
●ソファ
- 柔らかい座面は沈むため最も負担が強い
- 座る場合はクッションとタオルで骨盤を作る
ぎっくり腰の患者様は特に、床・ソファは避ける方が痛みが軽減しやすいです。
ストレッチはやっていい?ぎっくり腰の注意点
痛みがある時の“前屈ストレッチ”は絶対NG
「痛いけど伸ばせば治る」
そう思って前屈して悪化するケースが非常に多いです。
理由は、前屈動作では
腰の靭帯が急激に引き伸ばされ、炎症が悪化するため。
ぎっくり腰の時は、前屈・ひねり・反りすぎなど
大きな動きのストレッチは禁止です。
動かしていいのは“小さく・ゆっくり”の範囲
痛みが落ち着いてきたら、背中・お尻・股関節を軽く動かす程度ならOK。
例:
- 骨盤の前後の小さな揺らし
- 仰向けでの膝倒し(痛みがなければ)
- 深呼吸しながら背中を緩める
無理をすると炎症が逆戻りするため、あくまで痛みゼロの範囲で行います。
整体を受けると回復が早い理由
「ぎっくり腰は安静が一番」
そう思われがちですが、整骨院では
炎症を悪化させない安全な整体を行うことで、痛みの早期改善が期待できます。
整体は“痛みの原因を正確に見極める”ことができる
ぎっくり腰といっても、痛める場所は人によって違います。
- 筋肉
- 靭帯
- 仙腸関節
- 椎間関節
- 深層筋(腸腰筋など)
整骨院の検査では、どの組織を痛めているかを丁寧に確認するため
余計な負担をかけずに安全に施術を行うことができます。
深層筋の緊張を整えることで“戻りにくい体”へ
整体で注目すべきは、
深層筋(インナーマッスル)の硬さです。
ぎっくり腰は深層筋が硬くなることで、
動いた瞬間にロックがかかるように痛みが出ます。
整体ではこの深層筋にアプローチし、
- 炎症部位の負担を軽減
- 姿勢の改善で再発予防
- 座っても痛みが出にくい体づくり
を行います。
ぎっくり腰 整体は「痛みを取るだけでなく、戻りにくい腰」を作るために欠かせない施術といえます。
ぎっくり腰の座り方まとめ(今日からできる対策)
最後に、ぎっくり腰の人が今日からできる対策をまとめます。
今日から変えられるポイント
- 骨盤を立てる
- タオルで腰をサポート
- 背もたれは110°で寄りかかる
- 膝は腰より少し高く
- ソファ・床座りは避ける
- ストレッチは痛みゼロの範囲で
- 整体で深層筋のバランスを整える
まとめ:ラクな座り方が回復を早める!
ぎっくり腰は「動くと痛い」イメージが強いですが、
実は正しい座り方が痛みを軽くし、回復を早める大きなポイントになります。
また、痛みの根本にある深層筋の硬さや姿勢の乱れは、
自分でケアしきれないことも多いため、
整体での早期ケアがぎっくり腰の再発予防につながります。
座り方を変えるだけでも体は必ずラクになります。
つらいぎっくり腰に悩んでいる方は、ぜひ今日から取り入れてみてください。


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