腰痛に悩む方の多くは、原因を腰そのものに求めがちです。しかし実際には、後傾骨盤による骨盤の傾きが腰への負担を生み、慢性的な腰痛の引き金になっているケースが少なくありません。
特に骨盤底筋の弱化は後傾骨盤の原因として見逃せず、整骨院では骨盤底筋から整えることで、腰痛予防・改善に取り組んでいます。
この記事では、後傾骨盤が腰痛に与える影響、骨盤底筋の重要性、整骨院でのアプローチ方法、家庭でできるセルフケアまで詳しく解説します。
目次
後傾骨盤とは?その特徴と腰痛への影響
後傾骨盤の特徴
後傾骨盤とは、骨盤の上部が後ろに傾いた状態です。
特徴としては以下の通りです。
- 猫背になりやすく、背中や肩に負担がかかる
- 腰の自然な前弯(S字カーブ)が減少し、腰痛が発生しやすい
- 股関節や臀部の筋肉が十分に使えず、下肢の疲労感が増す
後傾骨盤が腰痛を引き起こすメカニズム
- 骨盤が後ろに傾くことで腰椎の負荷が集中
- 腹筋や骨盤底筋が弱くなり、腰の安定性が低下
- 姿勢が崩れ、肩こりや背中の張りも併発
骨盤底筋の役割と後傾骨盤との関係
骨盤底筋とは?
骨盤底筋は骨盤の底に広がる筋肉群で、以下の役割があります。
- 内臓を支え、姿勢を安定させる
- 腹圧を高め、腰椎や骨盤の負荷を軽減
- 骨盤の傾きを調整し、前後のバランスを保つ
骨盤底筋が弱くなる原因
- 出産後や加齢による筋力低下
- 長時間座る生活習慣による筋肉の使われなさ
- 運動不足や姿勢の悪さ
骨盤底筋の弱化が後傾骨盤を招く理由
- 骨盤を支える力が低下し、骨盤が後ろに傾く
- 骨盤後傾によって腰椎の自然なカーブが崩れ、腰痛が慢性化
- 骨盤底筋の連動筋である腹筋・臀筋・背筋も働きにくくなる
整骨院で行う後傾骨盤×骨盤底筋アプローチ
骨盤評価と姿勢分析
- 骨盤の前後傾の角度をチェック
- 姿勢のクセや筋肉の緊張状態を確認
- どの筋肉が骨盤を支えられていないかを特定
骨盤底筋へのアプローチ
- 骨盤底筋を直接刺激する手技
- 骨盤底筋を使いやすくするための深層筋活性化
- 姿勢改善と連動させた体幹トレーニング
骨盤矯正と全身バランス調整
- 後傾骨盤を整え、腰椎・股関節の負担を軽減
- 背骨や肩甲骨との連動を改善し、姿勢を安定
- 筋膜のねじれや緊張を緩めることで腰痛の再発予防
家庭でできる骨盤底筋×後傾骨盤セルフケア
骨盤底筋トレーニング
- 仰向けに寝て膝を立てる
- 肛門と尿道を締めるイメージで骨盤底筋を引き上げる
- 5秒キープ、10回×1セットから開始
※呼吸を止めず、腰を床に押し付けないよう注意
骨盤を立てる座り方
- 椅子に座るときは座骨で座り、骨盤を軽く前傾
- 背筋を伸ばし、肩をリラックス
- 足の裏は床にしっかりつける
ストレッチで骨盤周囲をほぐす
- 腸腰筋、ハムストリングス、臀筋をストレッチ
- 骨盤底筋の働きを補助し、後傾を予防
- デスクワーク中も1時間に1回軽く立ち上がる
後傾骨盤と腰痛予防のポイントまとめ
- 骨盤底筋の活性化が後傾骨盤改善の鍵
- 骨盤を立てる座り方や姿勢を習慣化
- 整骨院での骨盤矯正+深層筋アプローチで腰痛再発を防ぐ
- ストレッチと体幹トレーニングを組み合わせ、全身のバランスを整える
💡 ポイント:
後傾骨盤は放置すると慢性的な腰痛や姿勢不良につながります。整骨院で骨盤底筋を含む深層筋の状態を整え、自宅で正しい姿勢や簡単なトレーニングを継続することが、腰痛改善の最短ルートです。

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