「仕事終わりに首がだるい」「寝る前になると首が重くなる」──このような首が凝る症状は、放置すると肩こりや頭痛、さらには手のしびれなどに発展することがあります。
この記事では、整骨院の院長が教える寝る前2分でできる首ケアと、セルフケアでは補いきれない場合の来院メリットについて詳しく解説します。
目次
首が凝る原因とは?
姿勢による負担
首は頭の重さを支える重要な部分です。頭の重さは約5〜6kgですが、前傾姿勢になるとその数倍の負荷が首にかかります。
- デスクワークやスマホ操作で首が前に出る「ストレートネック」傾向
- 猫背や巻き肩による首と肩の連動負荷
こうした姿勢の積み重ねが、首凝りの大きな原因となります。
深層筋の硬さ
首の筋肉は表層と深層に分かれます。表層筋はマッサージでほぐれることが多いですが、深層筋は自宅ケアだけではなかなかほぐれません。
- 後頭下筋群:頭の動きを支える
- 頚長筋:姿勢を保持する
深層筋のコリが慢性化すると、首のだるさが改善されにくくなります。
ストレスや緊張の影響
ストレスや睡眠不足も首の筋肉を硬くします。精神的緊張は肩や首に余分な力を入れさせ、慢性的なコリにつながります。
寝る前2分でできる整骨院流セルフ首ケア
簡単ストレッチ
1. 首の前後ストレッチ
- 背筋を伸ばし、あごをゆっくり引く
- ゆっくりとあごを上げる
- それぞれ5秒キープ×2回
2. 首の左右ストレッチ
- 頭を右に傾け、肩に耳を近づける
- 左も同様に行う
- 痛みが出ない範囲で5秒×2回
3. 肩甲骨寄せ
- 両肩を後ろに引き、肩甲骨を寄せる
- 5秒キープ×2回
- 首と肩の連動筋を緩める効果があります
温めて血流改善
寝る前に首を温めることで、血流が改善し深部筋の緊張もやわらぎます。
- 蒸しタオルで首後ろを温める
- 入浴時に意識して首肩周りを温める
姿勢を整える
- 枕の高さを調整し、頭と首の自然なカーブを維持
- 仰向けで寝る場合は、枕と肩の隙間を意識
- 横向きで寝る場合は、首が曲がらないよう高さを調整
セルフケアだけで改善しない首凝りの見極め
症状が長引く場合
- 2週間以上セルフケアをしても首のだるさが改善しない
- 朝起きたときに首の硬さが強い
- 肩こりや頭痛、手のしびれが伴う
このような場合は、深部の筋肉や関節、姿勢の影響が大きい可能性があります。
整骨院での評価のメリット
- 深層筋の緊張やコリを的確に評価
- 頚椎や肩甲骨周囲の関節可動域をチェック
- 日常生活や姿勢の改善ポイントを個別指導
整骨院では、根本原因に合わせた施術計画を立てることで、慢性化した首凝りの改善が期待できます。
整骨院で受けられる施術内容
筋膜リリース
首や肩周囲の深部筋の癒着をほぐし、柔軟性を回復させます。
関節調整
頚椎や肩甲骨の動きを整えることで、首への負担を軽減。再発予防にもつながります。
姿勢・生活指導
- デスクワーク時の姿勢調整
- 枕や寝具の使い方指導
- 日常でできる簡単ストレッチの提案
これらの指導により、セルフケアだけでは難しい慢性首凝りの根本改善が可能です。
まとめ
- 首が凝る原因は姿勢・深層筋・ストレスが複合的に関与
- 寝る前2分のセルフケアで血流改善・筋肉の緊張緩和が可能
- セルフケアで改善しない場合は整骨院での評価・施術が重要
- 姿勢改善・施術・セルフケアを組み合わせることで、慢性化を防ぎ首の軽さを維持できる
日々の習慣に寝る前2分のケアを取り入れ、慢性化する前に整骨院での評価を受けることをおすすめします。

コメント