放っておくと慢性化する『首凝り』 — 整骨院で見つかる深部コリの正体

朝起きると首が重い、仕事中に首がだるくなる、肩まで張ってくる…。こうした症状は誰もが経験する首凝りですが、放置すると慢性化して頭痛や肩こり、さらには手のしびれを引き起こすことがあります。

この記事では、整骨院の院長が教える首凝りの深部コリの正体と、正しいケア方法を解説します。


目次

首凝りが慢性化する理由

浅層と深層の筋肉の違い

首の筋肉は大きく分けて表層筋と深層筋があります。

  • 表層筋:僧帽筋上部、胸鎖乳突筋など。外から触れることができ、マッサージで比較的簡単にほぐれる。
  • 深層筋:後頭下筋群、頚長筋など。首の姿勢保持に重要で、コリが深部にあると自分ではほぐしにくい。

慢性的な首凝りの多くは、深層筋の緊張が蓄積している状態です。表層筋だけをほぐしても、一時的な軽さしか得られません。


姿勢や生活習慣が引き金に

長時間のデスクワーク、スマホ操作、猫背や肩の前傾姿勢は首に大きな負担をかけます。

  • 頭の重さは約5kg〜6kg。前傾姿勢になると首の筋肉にはその数倍の負荷がかかります。
  • 緊張型頭痛や肩こりも、首の深部筋が硬くなることで起こりやすくなります。

整骨院では、姿勢分析や筋肉の緊張パターンを確認して、根本原因を特定します。


首の凝りが引き起こす症状

痛み・だるさ

  • 首の後ろや側面の鈍い痛み
  • 肩や肩甲骨まで広がる重だるさ
  • 頭痛や眼精疲労の誘発

神経症状

  • 手や腕のしびれ
  • 指先の冷え感
  • 感覚鈍麻

これらは深層筋や関節への慢性的な負荷が、神経に影響を与えている可能性があります。


整骨院での首凝り評価ポイント

筋肉の触診

  • 表層筋・深層筋の硬さを確認
  • 痛みの出やすいポイントを特定
  • 筋膜の癒着や緊張の方向を評価

関節の可動域チェック

  • 頚椎の動きに制限があるか確認
  • 肩甲骨の動きも同時に評価
  • 可動域の左右差から負荷パターンを推定

姿勢と生活習慣の分析

  • デスクワーク・スマホ姿勢
  • 睡眠時の枕の高さや寝方
  • 日常での首や肩への負担を評価

整骨院ではこれらを総合的に判断し、首凝りの根本原因にアプローチします。


自宅でできる首ケア

軽いストレッチ

  • 首の前後左右の軽い傾け
  • 肩甲骨を寄せる運動
  • 深呼吸と連動させると効果アップ

温める

血流を改善することで、深部筋の緊張を和らげる効果があります。

  • 蒸しタオルで首後ろを温める
  • 入浴時に首周りを意識して温める

姿勢改善

  • 画面は目線の高さに調整
  • 背もたれに深く座り、腰から背中を支える
  • 1時間ごとに軽いストレッチや肩回しを行う

整骨院で行う首凝り改善施術

筋膜リリース

深部の筋肉や筋膜の癒着をほぐすことで、慢性的な首凝りの解消に効果的です。

関節調整

頚椎や肩甲骨周囲の関節の動きを整えることで、首の負担を軽減。再発防止にもつながります。

生活指導

施術だけでなく、日常での姿勢やセルフケア方法も指導。

  • ストレッチや簡単な筋トレ
  • デスク周りの調整
  • 就寝環境の改善

これにより、施術効果を長持ちさせることができます。


まとめ

  • 首凝りは浅層だけでなく深層筋が慢性的に硬くなっている場合が多い
  • 自宅でのマッサージやストレッチも有効だが、根本改善には整骨院での評価・施術が重要
  • 姿勢や生活習慣の改善と組み合わせることで、慢性化を防ぎ首の軽さを維持できる

首の凝りを放置せず、整骨院での早めの評価とケアを取り入れることをおすすめします。

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