「歯が痛いと思ったら肩までこる」「マッサージしても肩こりが改善しない」…そんな経験はありませんか?実は、歯の不調が肩こりやリンパの滞りを引き起こすことがあります。
本記事では、「歯痛 肩こり リンパ」「僧帽筋 肩こり」といったキーワードを軸に、整骨院の専門家の視点から、症状の関係性と正しい対処法を詳しく解説します。
歯痛と肩こりがつながる理由とは?
神経のつながりが原因に
歯と肩は一見関係なさそうですが、顔や首の神経は密接につながっています。特に三叉神経や頸神経叢(けいしんけいそう)が歯や顔、首周囲の痛みに関与しており、歯の痛みが神経を介して首や肩に伝わることがあります。
咬筋・側頭筋の緊張が僧帽筋へ波及
歯痛があると無意識に噛みしめるクセが強くなり、咬筋や側頭筋が緊張します。この緊張がやがて首の筋肉、さらに肩の僧帽筋にまで波及し、慢性的な肩こりを引き起こすのです。
リンパの流れが滞ることで炎症が悪化
歯の炎症や咬筋の緊張により、顎下リンパ節や首周囲のリンパの流れが滞ると、老廃物の排出がうまくいかず、肩や首のだるさ・重さが増す要因になります。
僧帽筋が関係する肩こりの特徴
僧帽筋の役割と位置
僧帽筋は、首から肩、背中上部にかけて広がる大きな筋肉で、姿勢の維持や肩の動きに重要な役割を果たしています。
僧帽筋がこるとどうなる?
僧帽筋が硬くなると、肩の可動域が制限されるだけでなく、首の動きも悪くなり、慢性的な肩こり、頭痛、場合によってはめまいなども引き起こします。
マッサージでは改善しない?
僧帽筋のコリが深層筋や筋膜の癒着に及んでいる場合、表面をほぐすだけのマッサージでは根本改善にはつながりません。
歯痛・肩こり・リンパの相互関係
歯の痛み → 咬筋の緊張 → 僧帽筋の緊張
痛みの連鎖反応が筋肉を通じて広がり、広範囲のこりを引き起こします。
リンパ滞り → 老廃物蓄積 → 慢性炎症
リンパの流れが悪いと、免疫機能が低下し、コリや痛みの回復が遅れます。
全身のバランスが崩れる
噛み合わせの不良や歯列のズレが全身の姿勢に影響を与え、肩や首のバランスまで崩すことも。
整骨院での対応法
筋膜リリースで深部の緊張を緩和
僧帽筋や咬筋に対して、表層だけでなく深層の筋膜にアプローチ。慢性化したコリの解消を目指します。
顎関節や首の調整
顎のズレや咬みしめのバランスを整え、頸椎の歪みを調整することで肩や背中への負担を軽減します。
リンパドレナージュで循環促進
整骨院ではリンパの流れを促進する施術を行い、老廃物や疲労物質の代謝を促します。
セルフケアでできること
顎のリラックスストレッチ
口を軽く開け、頬を軽くマッサージして咬筋を緩めましょう。入浴時や寝る前がおすすめです。
首〜肩の温熱ケア
蒸しタオルや温熱パッドを使い、僧帽筋や首周辺をじんわり温めることで血行を促進します。
正しい姿勢の意識
スマホやパソコンを長時間使う際は、首が前に出すぎないように注意し、肩甲骨を寄せる姿勢を心がけましょう。
こんな症状は整骨院へ
- 歯痛と同時に肩がこる
- 顎関節に違和感がある
- リンパのつまり感がある
- マッサージで改善しない肩こりが続く
このような症状は、根本的な体の歪みや神経・リンパのトラブルが関係していることが多いため、早めの相談が重要です。
おわりに
肩こりの原因が「歯」にあるなんて思いもしなかった、という方は多いでしょう。しかし、身体はすべてつながっており、一部の不調が他の部位に波及することは少なくありません。
自己流のケアでは追いつかないケースも多いため、慢性的な肩こりやリンパのつまり、歯痛がある場合は、整骨院で全身のバランスを見てもらうことをおすすめします。
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